アニメの歴史

外国の方に日本文化に興味を持ったきっかけを尋ねれば、アニメという答えが返ってくる可能性が高いのではないでしょうか。

日本人にとってアニメとは、制作された国を問わず幅広いアニメーションのことを指します。しかし他の国では、アニメは日本で制作されたアニメーションのことを指します。日本で最初のアニメーション映画が公開されたのが1917年とされていますが、最初期のアニメの原型が作られたのは1906年とも言われています。

さらに、1906年に公開された活動写真こそが日本初のアニメーション映画だという説もあります。また、1917年に初の商業アニメーションとして制作、公開された「凸坊新畫帖 名案の失敗」こそが、最初のアニメだという説もあります。

このように日本のアニメーションの起源については諸説あるわけですが、下川凹天、幸内純一、北山清太郎の3人こそが日本アニメーションの創始者であることは間違いなく、彼らがいなければ現代の私たちが大好きなアニメは存在しなかったかもしれません。

20世紀初頭のアニメーションは、5分ほどの短い上映時間、色がなく、透明なセルが使われていなかったなど、現代のアニメとは異なっています。また、撮影は黒板にチョークで絵を描くという形で行われ、1テイクごとに絵を描き直していくというものでした。

これは非常に大変な時間のかかる作業でしたが、後に紙の切り絵を使った2Dストップフレームアニメーションが登場しました。また、初期の日本のアニメーションには音がなかったため、映画に合わせて音楽が生演奏されるなかで、活弁士と呼ばれる演者がスクリーンの横に立ってナレーションを行い、観客とのコミュニケーションを図っていました。

様々な手法を実験し、米国やヨーロッパの技術なども取り入れることで、日本の映画制作者たちは1930年代にアニメーションを正当な娯楽として確立しました。当時のアニメと現代のアニメには大きな違いがありますが、当時のアニメを今観てみても、日本の民話や侍の逸話などをテーマにしたものが多いので、親しみが持てるのではないでしょうか。

一気に時は下って現在、日本のアニメーションスタジオはかつてないほどアニメ制作に力を入れています。年齢を問わず世界中の人々が新旧様々なアニメを楽しんでおり、その勢いは留まるところを知りません。